シーゴの Excel 研究室

タイトル変更しました (旧称:今日を乗り切るExcel研究所)

複数のセル結合をサクサクとやりたい

今回は、書式のみのコピー&ペーストで、セル結合の作業を素早くやる手順について見直してみました。

セル結合の研究

Excel でセル結合を何度も繰り返すのは面倒くさいですね。

当ブログでもこれまで何度かセル結合に関連した記事を書かせていただきました。

そのためにいろいろ研究していく中で、セル結合というのは結局「書式」のひとつに過ぎないということを理解しました。

つまり、本当に複数のセル同士が一つにくっついているわけではなく、 一個の代表セルがほかのセルを覆うという書式として、見かけ上結合したように見せかけているだけなのです。

そうと分かれば、面倒くさいセル結合の効率化ももっとやりようがありそうです。

書式の操作という観点も入れて、複数の結合セルを素早く作成する手順を、全体的に見直してみました。

「セルの結合」を繰り返す

まずはセル結合の基本です。

セルを結合するコマンドは「ホーム」タブ⇒「セルの結合」です。 これには一発ショートカットがなくて、アクセスキーなら AltHMM となります。

多数のセル範囲を連続してセル結合するときにはこれが面倒です。 その代わりに「直前のコマンドの繰り返し」のショートカットが使えます。

コマンド繰り返しのショートカットは Alt+Enter です。

最初にどこかで通常のセル結合コマンドを実行しておいて、その後は「次のセル範囲を選択して Alt+Enter」を繰り返します。

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コマンド繰り返しのショートカットには、ほかにも F4Ctrl+Y がありますが、セル結合には Alt+Enter が一番「指回り」がいいようです。

セル結合をコピー&ペーストする

普通のコピー&ペースト操作でも、セルの結合状態はそのまま貼り付けられます。

でもセル結合が目的なら、貼り付けのオプションで「書式設定」(書式のみ貼り付け)を選択したほうが、何かと便利です。

「書式のみ貼り付け」なら貼り付け先にすでに値や結合セルがあってもエラーになり難くくなり、 また貼り付け先のセル範囲を広めに選択しておくことで、結合セルのパターンで一気に敷き詰めることもできます。

「書式のみ貼り付け」の貼り付けオプションの選択も、一度実行しておけば以降 Alt+Enter の繰り返しが有効です。

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表形式の行など、行の同じセル結合のパターンを複製するには、「下方向へコピー」(Ctrl+D)や「右方向へコピー」(Ctrl+R)がそのまま使えます。

一行選択なら、直上のセルをコピーしますが、複数行のセル範囲ならその先頭行を残りの行にコピーします。 これは「書式のみ貼り付け」ではありません。

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「書式のコピー/貼り付け」でセル結合する

「ホーム」タブの「書式のコピー/貼り付け」コマンドを使っても、結合セルをコピーできます。

コピーしたい結合セルを含むセル範囲を選択してから「書式のコピー/貼り付け」をクリックすると、マウスカーソルが「+刷毛」の絵になります。

その状態で任意のセルをクリックすると、そこに書式(つまりセル結合)を貼り付けられます。 また貼り付け先をドラッグすると、そのセル範囲が結合セルで敷き詰めることになります。

「+刷毛」は一回貼り付けると解除されてしまいます。

何度も同じセル結合を繰り返したいときには、これを「連続貼り付けモード」にすることもできます。

「書式のコピー/貼り付け」をダブルクリックすれば「連続貼り付けモード」になり、「+刷毛」状態のまま次々と連続して貼り付けを繰り返すことができます。

作業が終了し「書式のコピー/貼り付け」状態を解除するにはEscキーを押すか、もう一度「書式のコピー/貼り付け」をクリックします。

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「書式のコピー/貼り付け」をダブルクリックしても、なかなか連続貼り付けモードにならない場合があるかもしれません。

どうも Windows のマウス設定で「ダブルクリックの速度」が速くなり過ぎていると、連続貼り付けモードになり難くなるようです。

もしどうしてもうまく連続貼り付けモードにならなかったら、お使いの Windows のマウス設定で「ダブルクリックの速度」を確認し、少し遅めにずらしてみてください。

 



任意の大きさのセル結合

マウスドラッグでセル結合をコピーできるというのは、なかなか快適ですね。

「書式のコピー/貼り付け」の応用として、今度は任意のサイズのセル範囲をマウスドラッグで結合してみます。

まず、シートの空き領域か作業用の別シートで、大きめのセル範囲を結合しておきます。

この大きな結合セルを選択した状態で「書式のコピー/貼り付け」をダブルクリックして「書式の連続貼り付け」モードにします。

そのまま、任意の大きさのセル範囲をドラッグしていくと、ペイントソフトのようにしてペタペタとセル結合していくことができます。

ただし、間違ってドラッグではなくクリックをしてしまうと、そこに元の大きな結合セルが貼り付けられてしまうので注意してください。

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まとめ

セルの書式の貼り付けを利用して、セルの結合を効率化する方法について検証しました。

複雑で大量なセル結合の作業があっても、これらを駆使すればちょっとは楽になるでしょう。

当ブログの内容は Windows 10 の Excel 2013 で検証しました。

Excel 操作をキャプチャした GIF アニメはScreenToGifを使って作成しました。

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