シーゴの Excel 研究室

タイトル変更しました (旧称:今日を乗り切るExcel研究所)

複数範囲のセルの結合を一括でやりたい

セル結合を効率的に行う手順を検証します。また、複数範囲のセル結合を一括で処理するマクロを作成します。

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セルの結合の作業コスト

セルの結合を駆使した美しいレイアウトの Excel 文書を見ると、その作成と運用にかかったコストを想像して軽く目眩がします。

セルを結合すること自体は簡単なのですが、複数個所にもなると1個ずつコツコツと手間と時間のかかる作業になります。

できればセル結合自体を止めたいのですが、現実的にセル結合を駆使した Excel 文書を編集しなければならない状況はよくあります。

セルの結合の操作がもう少し効率よくできる方法があればいいのですが。

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印刷範囲の点線の表示を切り替えたい

Excel シートの印刷範囲の「ページ区切り」の点線を消したり表示する方法とマクロを紹介します。

シートの印刷範囲の境界の点線を表示したい

セルの枠線の一部に細い点線が入ることがありすね。

これは印刷した時に1枚の紙に収まるセル範囲の境界を示していて、「ページ区切り」と呼ぶようです。

これが表示されるのは、「印刷プレビュー」や「改ページプレビュー」でシートを表示した後に標準表示に戻った時のシートです。

また、「改ページプレビュー」で自分が動かした青いページ区切りも、標準表示の方で(点線ではなく)細い実線で表示されます。

Excel にはなぜかこのページ区切りの表示/非表示を切り替えるコマンドが用意されていません。

Excel の機能というより、一種の気を利かせたサービスなのでしょう。

確かにまっさらなシートでページ区切りを表示しておくと、印刷時のレイアウトの目安になって助かることもあります。

一方、控えめで微妙に目立たない点線が一度意識するとかえって気になりはじめ、それもなかなか消えてくれないのでイライラのモトになります。

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壊れた罫線を自動で修復したい

コピー&ペーストなどで壊れた罫線を修復する方法と、それを自動で行うマクロを紹介します。

罫線は壊れやすい

罫線はシート上の場所ではなくセルに属する書式なので、ちょっとセルの編集操作を誤ると簡単に壊れてしまいます。

罫線のある範囲にセルのコピー&ペーストをするときは、貼り付けの形式を慎重に選ばなければなりません。

罫線を壊してしまったらそれを修復するも簡単ではありません。

壊れた範囲を「セルの書式設定」ダイアログの「罫線」タブで修復するのはかなり面倒な作業です。

「罫線」のインターフェースは、キーボードだけで操作・設定するのはかなり無理があります。マウスでも壊れた罫線の設定を一本ずつチマチマと変更させられるのは本当に苦痛でしかありません。

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Excel の表で階層罫線を引きたい

階層構造を表現した罫線を引くマクロを紹介します。

階層罫線とは

一般に何と呼ばれているのか知りませんが、ここでいう「階層罫線」とは以下のような罫線の引き方をイメージしています。

【シンプルタイプ】

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【カスケードタイプ】

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一覧表などで、項目名に大項目・中項目・小項目のような階層構造があるときに、上の行と同じ項目名は空白にして、項目のグループ関係を分かりやすくする事があります。

そのとき、項目の階層の区分けに従って引き分けた罫線を「階層罫線」とここでは呼ぶことにし、上図の2パターンを考えます。

確かに階層罫線を使うと、見る方は分かりやすくていいですが、メンテナンスする方にしたらかなりの面倒です。

手作業でも、最初の一度だけならある種の達成感もありますが、項目の追加削除があるたびに罫線の補修まで強いられるのはとてもガマンできません。

ちなみに、さらに階層によって色分けしたり、セルを結合してタテ中央に寄せにしたものもみることがありますが、今回はパスします。

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Excel シートを方眼紙にしたい

Excel方眼紙を作成したい

Excel方眼紙というのは、全ての列の列幅を詰めてシートを方眼紙のように使うことです。

Excel をこういう使い方するのは、どうも日本独自の文化のようです。

レイアウトがやりやすくなるのはわかりますが、それは表計算ソフトの本来の仕事ではありません。

自由に罫線を引いたり、セルを結合を駆使した複雑なレイアウトにされると、セル範囲のコピー&ペーストさえもままならず、イライラの元です。

最近は世間的にその弊害も認識されて来て、利用頻度も減ってきているようです。

とは言え、個人的には仕事上避けられない状況にあります。

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